最後はハンドボール部（女子）の小川夏奈さん（現代文化学部1年?佼成学園女子高校出身）です。
東京都秋季春季大会にて30回以上優勝の記録を持つ強豪校出身で、小川さんも高校3年生でインターハイ優勝を経験。
創部2年目のハンドボール部（女子）に入部し、再び頂点を目指して進み始めた彼女をご紹介します。

リーグ戦お疲れ様でした。1年生で大学リーグ戦に出場してみてどうでしたか？
思っていた以上に2部リーグでうまくいかなくて、イメージと違いました。mini miniカップで1部の大学とも対戦することがあったのですが、2部リーグ戦以上に
全然思うようにいかなくて、1部昇格への壁は本当に高いと実感しました。
全く満足していないというのが率直な感想です。

高校3年生でインターハイ優勝していますが、高校時代はどうでしたか？
ものすごく厳しかったです。母親がハンドボールをしていた影響で中学から始め、強豪の中学だったのもあって、高校の強豪校でハンドボールを続けました。
高校は練習の始めに円陣を組み、目標?スローガンを大声で発声してからスタートします。日々の練習をノートに記入して監督に毎日提出したり。今考えるとすごいですよね...。3年間でそれが当たり前になっていましたけど（笑）。
佼成学園高校は上下関係が本当にないので、試合でも言いたいことが言えるのが強みだと思います。
ＧＫ（ゴールキーパー）は初めたときからですか？
高校でＧＫがいなく、監督からやってみるかと言われてフィールドプレイヤーから変わりました。
正直、最初は今までやってきたことが無駄になるとへこみました。でも、先輩に教えてもらって、何度も辞めようと思っても同級生に支えられて今があります。
ＧＫになってどんな変化がありましたか？
コートプレーヤーと違ってオフェンスが一番よく見えるので、指示を出せるようになったり、ディフェンスはＧＫが一番わかっているので、ディフェンスに詳しくなりました。
なんといっても試合に勝つと「チームを救えた」ってテンション上がります。
シュートを止めたときのワーッと歓声が上がるのは、本当に気持ちいいです。1対1で止めたときは本当にやってて良かったと思える瞬間です。

大学でもハンドボールをやろうと思ったのは？
インターハイ優勝して全国の頂点になって、もうやりつくした！と思っていました。実はそれで辞めようと思っていました。
観光分野に興味があったので、監督に大学進学の相談をしたところ、観光も勉強でき、ハンドボールも両立できると監督に勧められました。まだ女子チームがスタートしたばかりと聞いて、もう一度やってみようと思いました。
入学してみて、女子高からなのでいまだにクラスに男子がいるのが慣れません...（笑）。
駿大ハンドボール部の印象は？
上下関係もなく、ハンドボールを本当に楽しむチームです。はじめは高校とあまりの違いに驚きました。内藤監督も市瀬監督も直接言うのでなく、自分で考えさせる監督だなと感じます。
この前も「教えてもらったことをやるのでなくて、自分なりのＧＫの止め方もやってみたら」と言われました。伝えてわからせるのでなく、自分で問題点を気づかせるためだと思います。
また、内藤監督は選手の雰囲気ですぐ気づくので、元気ないと「どうした？」とすぐに聞いてきます。こちらが困っているのもすぐに気づいて声をかけてくれます。
駿大ハンドボール部に足りないものは何だと思いますか？
1年生なのでまだまだそんな立場ではないですが...、緊張感かなと思います。楽しいだけじゃない、練習のための練習でなく、試合のための練習だと思います。
決めなければいけないこところを決める、止めるべきところを止める。簡単なことですがそこができなければ上には行けません。
1部の大学は全員が基本的なことをいつでも絶対にできる。その違いが点差に出ると思います。
女子チームの雰囲気はどうですか？
1年生同士仲も良く、雰囲気は良いと思います。
1年生が9人新しく入って、チームとしてまだ完成途中なので、リードを先輩にだけ任せるのでなく1年全体で引っ張る自覚も必要だと感じています。チームが完成途中なのは、これからどうにでも変われるので楽しみです。
のびしろがあるので、自分達次第です。
目標とする選手はいますか？
佼成学園高校の先輩で早稲田大学の大沢アビ直美さんと東京女子体育大学の鈴木梨美さんです。
どちらも私が1年生でＧＫになって悩んでいた時に3年生として教えてくれました。先輩達がいたから今の自分がいます。2人をいつか超えようと思って今まで頑張ってきました。
今後の目標を教えてください。
秋季リーグ戦で2部Bリーグ優勝して自動昇格することです。
4年生までには1部昇格したいと思っています。自分達が上級生になった時、1部で戦えるチームを目指して頑張りたいと思っています！